合成燃料への期待高まるが
残したいと思う化石燃料
2023.6.25
 4月にこの欄で合成燃料を取り上げた。その時には2035年ガソリン車新車販売禁止が世界的潮流となる中でEU(欧州連合)の欧州委員会が3月にカーボンニュートラル燃料である合成液体燃料(e―fuel)を利用する場合に限り、2035年以降も内燃機関を搭載した新車の販売を認めるという話だった。



経済産業省は5月16日に開いた「合成燃料(e―fuel)の導入促進に向けた官民協議会」で中間取りまとめ案を示した。合成燃料をカーボンニュートラル実現の切り札と位置付けている。既存の内燃機関や燃料インフラ(ガソリンスタンド、タンクローリー等)が活用できることや化石燃料と同等の高いエネルギー密度を有することをメリットとして掲げる一方、水素価格に依存するため試算によると1㍑約300円から700円と高額になることを課題として示した。

 また、現行の目標である2040年までの商業化を2030年前半にまで前倒しし、製造量を2025年の1BPDから2028年に300BPD(年間1万7000kl)まで引き上げるためのロードマップ改正などの方向性を示している。


石油連盟は5月19日から開かれたG7広島サミット国際メディアセンターに合成燃料のパネルを展示するなどした。合成燃料は業界を挙げ早期実現を目指すものとなっているが、その時までに化石燃料の有用性・必要性が再認識され、現状のように多くの人達に利用されることも望みたい。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
7月14日(月)から7月20日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で

07月15日付ヘッドライン

■札幌に水素を供給 製造や輸送など検討へ 推進協議会が初会合
■脱炭素に省エネ不可欠 伊藤忠エネクスがウェビナー
■「分解整備」の技能習得 札石燃協・札危協が技術研修会
■サービス好評、ドラスルに勢い AIXセルフ西岡SS
■アピール強めタイヤ拡販 東日本宇佐美羊ケ丘ニュータウンSS