
「SSは油が売れてなんぼ」と、あるSS所長は言う。一方で別の所長は「最近は低燃費車や電気自動車(EV)の普及加速と燃料油価格の高騰などで油が売れにくい状況にある」とも言う。SSでは油販が前年を超えて回復傾向にあるという話をよく聞くが、コロナ禍前の2019年とは比較にならないほど減っている状況。
EVの普及や価格高騰だけでなく、高齢化や車所有の必要を感じない若者世代もいて、自家用車の保有人口が減少していることが油販減少の一つの要因と感じている所長は多い。
今後普及が進むEVについて、現在、全国の充電スポット数は約2万カ所。北海道には約800カ所あるらしい。というのも調査しているサイトごとに数字が違うため正確な数が分からないからだが、まだまだEV所有者が満足できるほどではないようだ。
最近、少しだけ話題になったのがEV急速充電器の規格の違い。日本が主導して規格化された「CHAdeMO(チャデモ)」は一応、世界基準の充電方式なのだが、EUや中国では別規格が標準化され、アメリカでは独自方式のテスラ社のスーパーチャージャーをフォードとGMが採用するなどチャデモ離れが進みつつある。日本がチャデモに固執すると世界から取り残される可能性もある。ベータマックスやHD─DVD、ガラケーのような過去から学び、ガラパゴス化を回避できるかが、今後の日本でのEV関連企業の成長やEV普及のカギになりそうだ。 (彰)
北海道のガソリン価格予想
7月14日(月)から7月20日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で
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07月15日付ヘッドライン
■札幌に水素を供給 製造や輸送など検討へ 推進協議会が初会合 |
■脱炭素に省エネ不可欠 伊藤忠エネクスがウェビナー |
■「分解整備」の技能習得 札石燃協・札危協が技術研修会 |
■サービス好評、ドラスルに勢い AIXセルフ西岡SS |
■アピール強めタイヤ拡販 東日本宇佐美羊ケ丘ニュータウンSS |