燃料油価格は高止まり
国の対策継続不可避か
2023.8.5
 長年使うシャンプーで毎日洗髪。ふけやかゆみはないが、何かすっきりしないので「ヘアトニック」を買いに行った。同じブランドのヘアリキッドやトニックなどが並び、その下に違うブランドのものが並んでいたが、その中に昔からあるブランドのトニックが安くなっていた。あまりに安いので間違いかなと思ったが、同じものが後ろにいくつも並んでいたので間違いないとレジに行くと、違う商品の値札。何となく損した気分になったので買うのをやめ、今も買っていない。

「あそこまでシビアだとは思わなかった」。地方都市の石油販売業者首脳が札幌にSSを出店していた時のことを話していた。他店が1円、2円値下げしても、サービスが充実していれば大丈夫だと追随しなかったら、その時だけ明らかに売上げが落ち、価格を他店に合わせると戻ったそうだ。「本当にそこまでとは」とも言を重ねる。自燃油価格が高騰する今、価格で店を選ぶ人が多い、という話だった。

 価格高騰を受け国が実施する燃料油価格激変緩和事業は、9月末での終了に向け段階的に縮減されてきている。一向に価格高騰が収まらない中での終了は市民生活などにも影響が大きいと、14日に公明党の石井啓一幹事長が必要とあれば10月以降も延長措置をとるべきとの認識を示し、政府首脳も10月以降の動向を注視していきたいと発言している。前回も触れたが、まだまだ落ち着きを見せない価格高騰への対策継続は歓迎すべきものだ。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ

12月15日付掲載予定

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