どうなる燃油高騰対策
現行制度延長も不可避
2023.8.30
 石油情報センターが発表した今月7日現在のレギュラーガソリンの全国平均価格は12週連続で値上がりし、前週を3円60銭上回って180円30銭と、2008年8月以来15年ぶりで180円台に乗った。本道平均価格も7週連続の値上がりとなり、前週より3円50銭上がって178円50銭だった。その原因として挙げられていたのが原油価格の上昇とともに燃料油価格激変緩和事業の段階的縮小。9月末終了に向け6月から2週間ごとに10%ずつ減らしている。だから今回の15年ぶりの高値は「なるべくしてなった」ものだとも言える。


 通常の補助金は経費に対して助成するもので、予算総額が決まっており、それに到達すると募集が停止になる。今回の激変緩和措置は、日々変わる原油価格による価格高騰を抑制するもので、通常の補助金とは異なるものなのに、一向に価格高騰が収まらない中での終了宣言。それも9月末終了ありきでの6月からの段階的な補助金縮小である。これならただ単に業界や市民に混乱を引き起こしただけに過ぎない。

 地政学的に我が国が原油価格を決定することはできないが、市民生活に大きな影響を与える価格高騰に配慮した補助金であるならば、現状に鑑みて現行制度の延長や新たな補助金の創設というのはあっていいし、あらねばならない。政府も延長の有無を含め検討するようだが、やはり必要なものはやり通すという気概が必要。札幌市内のセルフ価格は180円を超えている。  (祐)


北海道のガソリン価格予想
6月9日(月)から6月15日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか

06月10日付ヘッドライン

■実勢反映、値下げ相次ぐ ガソリンは最大13円 道内35市燃料油納入価格
■大幅な値下げも顕著に 業者間に危機感 定額補助で道内各市場
■経年劣化対策を確実に LPガス事故防止へ道が保安方針
■好調車検、さらなる増販目指す 出光リテールセルフ北19条
■コーテュング増販順調 2カ月先まで予約 地崎商事八軒SS