
資源エネルギー庁はこのほど、令和4年度末現在の揮発油販売業者数、SS数(品確法登録ベース)をまとめ公表した。それによると全国のSS数は前年度末比512カ所減の2万7963カ所、道内のSS数は29カ所減の1707カ所。需要の減退などから全国は28年連続、本道も27年連続の減少となるが、減少数はともに漸減傾向にある。揮発油販売業者数は全国で前年度末比254者減の1万2754者、本道で13者減の723者だった。
全国のSS数は、6万421カ所だった平成6年度末をピークとして減少に転じ、9年度以降は毎年1000カ所を超すペースで減少。16年度末に5万カ所、22年度末に4万カ所を割り、令和元年度末には3万カ所をも割り込んだまま減少を続けている。
令和4年度末(令和5年3月31日)現在の全国SS数は2万7963カ所となり、昨年度中に100カ所の新設(運営者交替、承継を除く)がある一方、612カ所の廃止があったことから、差し引きで512カ所の減少となった。ただ、平成27年度以降は減少率も次第に鈍化しており、前年度を0・03ポイント下回る1・80%となった。
また、資源エネルギー庁ではSS数の正確な把握に向けて、品確法で定める「廃止の届出」を行わずに閉鎖するなどしたSSを平成25年度から職権削除しており、令和4年度にも6カ所あったことから、実質的な減少数は506カ所となる。
このうち本道の令和4年度末SS数は、前年度末から29カ所減って1707カ所。全国最多の減少数となったが、減少率は1・67%と全国のそれを下回っている。
また、ピーク時と比べて半数以下となっている全国とは違い、最も多かった平成7年度の3050カ所と比べても1343カ所、44・03%の減少にとどまっている。
他方、令和4年度末の揮発油販売業者数は全国で1万2754者。72者が新規登録する一方で326者が撤退・合併し、差し引きで254者の減少となった。ただ、これも職権削除が5者あったことから、実質的な減少数は249者となる。
本道の揮発油販売業者数は、前年度末から13者減って723者となっている。