油販は「好調だった」SSが多い
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類になり、最大10連休と大いに期待をもって迎えた今年の盆商戦。帰省客や観光客など他管ナンバーの来店も多く、売上げは昨年より良かったという声が大勢を占めたが、洗車は天候不順で良くなかったよう。中には環境の変化によってコロナ禍前までには回復しないのでは、という声も聞かれた。
コロナ感染症が5類に移行して初めてのお盆は帰省や旅行などで空港やJRで混雑が発生。SSでも多くの出入りがあり、昨年以上の売上げにつながったという声が大勢を占めたが、洗車は雨に見舞われた地域も多く低調。今年は11日が祝日となった関係で、お盆前の10日の方が忙しかったというところもあった。
道央圏で札幌市内は大勢と同じ状況のSSが多く、洗車も前年並み。空知管内のSSでは帰省客の増加が販売増につながったSSも見られた。
道南圏は本州を含めた他管ナンバーの来店が多く、売上げは昨年より増えたが、洗車は雨の日が多く低調に推移。道内有数の胆振管内の温泉街では「昨年より燃料油は出たが、思ったほどではなかった」と言い、一方で別の温泉街では、レンタカー利用のアジア系外国人が多く「油はすごく出た」と話す。高校総体開催地ではレンタカーなどの利用で昨年より伸びたところがあった。
道北圏では、上川地方や宗谷地方で昨年より出たというSSが多く、近隣SSが改装中だったため「絶好調」と話す所長もいた。
道東圏でも帯広地方では、花火大会の時は忙しかったところと、理由は分からないが減販になったところと二極化が見られ、ほかの地方では「昨年もそこそこ良かったが今年はその1・5倍」「帰省客とアジア系外国人とで売上げが昨年より伸びた」と言うSSも。
漸減傾向が続く油販について、コロナ禍でテレワークやリモート会議が進展、環境の変化によりコロナ禍前までは戻らないという意見が、今回奇しくも違う地方の2人の所長から挙がった。
また、価格高騰が続く中で買い控えが心配されるが、今のところそういった傾向は少なく、補助金終了後を心配する声の方が多かった。
北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ
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12月15日付掲載予定
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