道内セルフ567カ所
伸び鈍化 前年比5カ所増
2023.9.10
 石油情報センターがまとめた令和5年3月末現在の「セルフSS出店状況」によると、スプリット型も含めた全国のセルフSS数は前年同期比113カ所増の1万721カ所で、全SSに占めるセルフSSの割合(セルフ化率)は1・1ポイント増の38・3%。このうち本道はセルフSS数が前年同期比5カ所増の567カ所で、セルフ化率33・2%となっている。

 令和4年4月から5年3月までの1年間に、スプリット型を含め全国では160カ所が新規参入する一方、47カ所が撤退し、令和5年3月末のセルフSS数は前年同期比113カ所増の1万721カ所となっている。

 危険物の規制に関する政令、規則の改正でセルフSSが解禁となった平成10年度以降、全国的には13年度から急速に増加し始め、14年度、18年度には年間の増加数が1000カ所を超すまでになったが、22年度からはその伸びも急激に鈍化。27年度からは増加数が200カ所を、29年度には100カ所をも割り込んでいたが、30年度は撤退数が大幅に減少したことから172カ所の増と盛り返し、解禁から実に21年を経て1万カ所の大台に乗せていた。令和となってからは元年度が220カ所、2年度が147カ所、3年度が141カ所の増で推移している。

 他方、本道の令和5年3月末のセルフSS数は全国で最も多い愛知の639カ所に次ぐ567カ所で、前年同期比5カ所の増。増加数では福岡の9カ所、福岡の7カ所に次いで多かった。

 本道では、解禁2年目の平成10年度に帯広と札幌に初めてセルフSSが誕生してから着実にその数を伸ばしてきたが、23年度と27年度に小幅ながら撤退が新規参入を上回るなど、全国と同様に近年、その伸びは一段と鈍化してきている。

 なお、全SS(令和5年3月末現在)に占めるセルフSSの割合(セルフ化率)は、セルフSSが増加する一方で母数となるSS総数が減少していることから、全国が前年同期を1・1ポイント上回って38・3%、本道が0・8ポイント上回って33・2%。全国で最も高いのは神奈川の55・8%、最も低いのは秋田の24・0%だった。


北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ

12月15日付掲載予定

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