欠かせぬ災害への備え
「過去」の見直しも重要
2023.9.20
 今年で関東大震災発生から100年目を迎えた。関東大震災は1923年(大正12年)9月1日午前11時58分、関東地方を中心にマグニチュード7・9の大地震が発生し、建物の倒壊や火災で死者・行方不明者が10万5000人となるなど、我が国の自然災害史上最悪となったもの。これにちなみ9月1日を「防災の日」と制定し、防災の日を含む1週間を防災週間とした。今年は関東大震災当時の映像や、今、同規模の震災が起こった場合のシミュレーションドラマなどがテレビで放映されていた。興味のある人は見たと思うが、バスケットボールW杯の盛り上がりの方が大きかった気もする。

 石油業界でも、災害時におけるエネルギー供給の最後の砦として、災害時対応訓練などを行っている。本道では2016年11月に初の災害時対応実地訓練が北見で行われ、他方、全石連では災害時への備えとして、2017年から「満タン&灯油プラス1缶運動」を行っている。

 今年は北海道南西沖地震から30年、胆振東部地震から5年となる節目の年。災害の記憶は時とともに薄れ忘れられていくものだが、記録は残されており、何らかの機会に見直すのも有意義なことではないか。

 本年度も10月までに道内5石協で災害時対応実地訓練を行い、災害時の初動対応から給油再開までの手順を再確認、共有する。その訓練が活かされるようなことがないのはもちろん一番だが、万一の場合に備え準備をすることはやはり大切だ。 (彰)


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付掲載予定

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS