
9月10日付のこの欄で、今年は暖冬模様で灯油商戦が気になると書いたが、どうやら間違いないようだ。札幌管区気象台が19日に発表した3カ月予報では10~12月のうち、灯油の本格需要期入りの10月は気温が平年より高く、また、12月から来年2月までの長期予報でも、平均気温は平年並みか高くなる見通しだとしている。エルニーニョ現象などの影響で、道内への寒気の入り込みが弱くなるためという。
気象庁によると、今年は4年ぶりに正のインド洋ダイポールモード現象が発生したそうだ。この正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ現象とが同時発生した2018年の秋から冬にかけては記録的な暖冬で、東京では39年ぶりに木枯らし1号が吹かず、道内では12月に入ってもゲレンデに雪が少なく、スキー場のオープン延期が相次いだ。
この年の道内の初雪は稚内や網走、旭川で11月14日。例年は10月下旬で、観測史上2番目、1939年以降では最も遅い初雪となった。札幌の初雪は11月20日で128年前の1890年に並ぶ最も遅い初雪だった。
「やっぱり白いものを見ないと始まらない」と言われる灯油商戦。2018年は降雪が遅れてなかなか本格化しない状況に焦りの色も見られたが、シーズンオフには「量×質」でまあまあの年となった。今年も同じような状況となりそう。価格激変緩和措置も12月まで延長となったが、その先はまだ不透明で、対応策を検討すべき時なのかもしれない。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か
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05月10日付掲載予定
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