急成長の陰に躓きの種
取り戻せぬ信用失墜も
2023.10.10
 消防法では、こういう事故等が起こる可能性があるので、その対策・防止策をと定めている。中にはまず起こることはないだろうというのもあるようだ。ただ、この法律は事故等が起こる可能性があるという想定内のものに対しての対策で、想定外のことが起こると新立法等の制定などが求められる。


 ガソリンによる放火はこれまでもあったし、車からガソリンを抜くことも不可能ではないが、京都アニメーション放火殺人事件を契機に、ガソリンの携行缶への販売には本人確認と使用目的確認が義務付けられた。他管ナンバーの運転手が現金で車にガソリンを給油した場合、その人の氏名等は分かりようがない。携行缶への販売も同じだったが、京都アニメ事件からプライバシーにかかわる名前等を確認するという、SSスタッフには悩ましい作業が加わった。

 中古車価格の総額表示が1日から義務化となった。車両価格を安く表示しつつ保証や整備オプションの購入を強要するケースが横行しトラブルとなっている現状の打開策だが、中古車販売最大手のビッグモーターによる保険金不正請求問題を受け、業界の信頼回復が目的ではとの指摘もある。

 コロナ禍による部品不足等で新車販売が落ち込み、中古車需要が急騰。オークションの平均落札価格が2倍を超すなど「バブル期」を迎えてビッグモーターも急成長した。しかし、つまづきは信用の失墜につながり回復不可能になる場合もあることを肝に銘じるべきだ。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付掲載予定

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS