
資源エネルギー庁は9月29日、今年3月末現在で市町村内にSSが3カ所以下しかない「SS過疎地」の状況を公表した。SS数3カ所以下は全国で358市町村を数え、SSゼロが2町村で解消されたものの、前年同期に比べ10市町村増えた。本道も前年同期より2町増えて67市町村。SS過疎地の増加は、地域住民の生活などに影響を及ぼすと懸念されている。
全国のSS数は、ガソリン需要の減少や後継者難などから減少を続けており、近隣にSSがない住民の自家用車や農業機械への給油、また、移動手段を持たない高齢者への冬場の灯油配送などに支障を来すといった「SS過疎地問題」の顕在化が懸念されている。
令和5年3月末現在のSS数3カ所以下は全国で358市町村。平成30年3月末で312市町村だったものが、31年3月末で325市町村、令和2年3月末で332市町村、3年3月末で343市町村、4年3月末で348市町村と増え続け、5年3月末は前年度比10市町村の増となった。
3月末現在の358市町村の内訳は、SSゼロが前年同期より2町村減り8町村、1カ所が8町村増え97町村、2SSが8町村増、6町村減で差し引き2町村増の114市町村、3SSが10市町村増、8町村減で差し引き2市町村増の139市町村となった。
本道のSS過疎地は前年より2町増え67市町村。SSゼロはなく、1カ所は比布町と音威子府村が前年の2から1となり12町村、2カ所は比布町と音威子府村が抜け、苫前町が3から2となり1減の21市町村、3カ所は苫前町が抜け、妹背牛町と清里町が加わり34町村となった。
本道のSS過疎地は全国の18・7%を占めているが、その割合は微減傾向にある。
北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か
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05月10日付掲載予定
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