次世代車、着実に普及
道内HV車 39万台超す
2023.10.30

道は各種催しで次世代車の普及を広く呼びかけている
 コロナ禍による世界的な半導体不足や部品調達難の緩和から昨年度の新車販売台数が4年ぶりに前年超えとなる中、カーボンニュートラルの取り組みが加速度を増し、CO2排出量の低減が期待される低公害次世代自動車の普及が着実に進んだ。自動車検査登録情報協会のまとめによると、令和4年度末の道内ハイブリッド車保有車両数は前年度比10・3%増の39万2341台と大幅に伸び、プラグインハイブリッド車や燃料電池自動車も2桁増となっている。


 昨年度の軽自動車を除く登録車の新車販売台数がコロナ禍の影響緩和で前年度比1・2%増となる中で、我が国のハイブリッド車(プラグインハイブリッド車含む)の保有台数は、トヨタ自動車などの本格発売開始を受けて平成11年3月末に前年度比6倍以上の伸びを示し、23年3月末には140万台と100万台を突破。令和4年度末では8・0%、88万台増の1175万台となった。

 道内の低公害次世代自動車の4年度末保有台数は、ハイブリッド車が乗用車39万744台など合計39万2341台で、前年度比10・3%増となった。伸び率は前年度末を0・4ポイント、全国の7・9%増を2・4ポイント上回り、平成30年度からの5年間では48・6%増の大幅な伸びとなっている。

 プラグインハイブリッド車は、乗用車6919台、特種(殊)車13台の合計6932台で、前年度比26・9%増と全車種の中で最高を記録。全国でも乗用車と特種(殊)車に貨物車、乗合車、2輪車を加えて20万7865台、19・2%増と道内同様の高い伸びとなった。

 電気自動車も2桁の伸びとなった。道内保有台数は乗用車2584台など計2671台。前年度比で乗用車が15・6%増となるなど、トータルで15・5%の増と、前年度のそれを12・3ポイント上回った。全国は17・5%増だった。

 また、CNG(圧縮天然ガス)車は道内、全国ともに前年度比で減少しており、道内はトータル122台、30・3%の減で、全国の4641台、12・9%減を比率で大きく上回った。

 一方、燃料電池自動車は道内の62台を含め全国で7473台。前年度比で道内が12・7%、全国が5・1%の増となったが、伸び率では前年度を大きく下回った。

 道内の全保有台数は40万2128台となり、前年度比10・6%増。台数で3万8000台、伸び率で0・7ポイント上回り、全国は1193万3825台で8・2%増にとどまった。道内では平成30年度からの5年間で48・9%増加している。


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付掲載予定

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS