道内35市燃料油納入価格
30市がガソリン値下げ
2023.10.15
 国の燃料油価格激変緩和事業が拡充された9月以降、元売仕切り価格の実質的な下落を受け、道内各市場ではガソリン、軽油を中心に値下げへの動きを強めているが、道内35市も、その8割強がガソリン、軽油の納入価格を引き下げていたことが今月4日現在の本紙調査で明らかになった。ただ、灯油とA重油については対応にバラツキが見られる中で、道央圏や道南圏を中心に引き上げも多く見られる。   =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 国の燃料油価格激変緩和事業の拡充に伴い、多くの市が納入価格の改定に向け検討を始める20日過ぎ頃までに、元売仕切り価格は実質で12円30銭下落。これを受け道内各市場も反応し、札幌圏の場合、レギュラーガソリン看板価格は、量販店を除きフル174円、セルフ171円大勢へと12円ほどの値下げが進んだ。

 そうした中、前回9月調査以降の価格改定を見送っている北見を除いた34市のほぼ9割、30市が最大で13円の値下げに動き、レギュラーガソリン35市平均価格は前回調査を5円74銭下回って160円26銭。最高値は北見の168円、最安値は芦別の149円60銭だった。

 軽油もほぼ同様、35市平均価格は前回調査を5円59銭下回って146円74銭となっている。


■ 灯油・A重油

 灯油は、コープさっぽろが9月1日給油分から13円の値上げに動き、販売業者も多くが追随したことから、未改定、未納入ともに1市を除く33市のうち道央圏や道南圏を中心に17市が最大17円値上げ。34市平均価格は前回調査を3円07銭上回る113円72銭で、最高値は帯広(小口)の120円50銭、最安値は芦別(大口)の95円30銭だった。

 一方でA重油は、未改定1市、未納入3市を除く31市のうち11市が最大17円値上げ、7市が最大5円値下げし、13市は据え置いたことから、32市平均価格は前回調査を小幅88銭上回って112円86銭となった。


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付ヘッドライン

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS