「価格」が業界翻弄
マージン減少で危機感
2023.12.25
 今年も残すところ10日ほど。真冬並みの寒波に雪が付き、イライラが続いた灯油商戦にもやっと光が差してきたが、道内石油業界の今年を振り返れば「価格に振り回された1年」となるのか。価格の高止まりがコロナ禍からの回復に水を差し、燃料油価格激変緩和事業の補助率引き下げでガソリン価格が過去最高に肉迫。量販店の攻勢に端を発した値崩れでマージンが縮小し危機感を募らせるなど、価格をめぐっての苦悩ばかりが浮かび上がる。

 補助上限を切り下げながらも国の燃料油価格激変緩和事業によって、道内のガソリン価格は年当初から165、6円ほどで推移したが、OPECプラスが日量200万バレルの協調減産継続を決めたのに併せ、サウジアラビアやロシアなどが年末まで日量166万バレルの減産を決めるなどしたことから原油価格が急騰し、4月以降はジリ高で推移。

 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行となったことから、道内石油業界こぞって「回復」への道を歩み始めたが、燃料油価格の上昇に伴うユーザーの節約意識の広がりが大きな壁となって立ちふさがった。

 また、燃料油価格激変緩和事業の9月終了に向け、6月から段階的に補助率を削減したことで価格はさらに上昇。8月末にフルSSで186円看板が出され、過去最高だった2008年8月の187、8円に肉迫、需要をさらに下押しした。

 そうした中で、補助金を織り込んだ元売仕切り価格の上昇分をなかなか転嫁できず、また、量販店の攻勢に端を発した値崩れが出るなどしてマージンが縮小し、多くの販売業者が危機感を募らせるといったケースも少なからず見られた。

 無論、この1年、これら以外にも様々なことがあった。ピンチをチャンスに変える動きなど力強い足音も聞かれたが、絞り込めば、どうしても価格に行き着く。来年は同じ価格でも「こんなに儲かった」と総括してみたいものだ。


北海道のガソリン価格予想
7月20日(月)から7月26日(日)まで
価格上昇
値戻しからの下げも

07月15日付ヘッドライン

■人手不足、やはり懸案に 夏商戦の「成否」握る
■中小向け物品72% 北海道の官公需契約目標
■価格交渉実施90%強に 原材料などの価格上昇で中小企業 
■レンタカーと洗車が油外牽引 アイックス新光北25条SS
■新たな歩み進める 道エネチャレンジ美原 移転し店名も変更