年末年始商戦 「人出」に連動せず
自燃油 例年並みか減少
2024.1.15

自燃油については「思いのほか出なかった」との声も
 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類となって初の年末年始。自燃油は人出があったもののほぼ前年並みか多少の減少が大勢。洗車は好天に伴う雪融けで車列ができるほどの盛況となったところも。また、12月半ばから大雪に見舞われた地域では除排雪向けの軽油が好調となる反面、除雪の遅れで灯油の配送に苦戦したSSも出た。




 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類となって初の年末年始は、好天に恵まれて人出は多かったものの、自燃油は思いのほか出なかったという声が大勢を占めた。また、元日や3が日を休んだSSのほか、31日が日曜日で定休日となっていたSSなど、休業や時短営業したSSが多く、近隣店舗の休業で忙しさが増したSSもあった。 洗車は12月中旬に積もった雪が融け、汚れ落としなどで長い車列ができたSSも見られた。

 道央圏のうち札幌や郊外の大型商業施設近隣SSでは、好天に恵まれ人出はあるものの、自然油は例年並みか若干少なく連動しなかったが、雪融けの汚れ落としなどで洗車は「特によかった」と言い、中には洗車を待つ長い車列ができたところも。

 空知管内のうち降雪の多かった南空知のSSでは、除排雪重機用の軽油配達や店頭でのガソリンの携行缶給油などが例年より多かった反面、灯油配達は住宅街の除雪が間に合わず苦戦、30日まで配達に追われた。中央空知のSSでは、降雪が昨シーズンの半分程度だったことから軽油もガソリンも例年を下回った。

 上川管内のSSは、28日に一般客のほか社用車の年内最後の給油が集中し過去5年間で最高の売り上げを記録。宗谷管内のSSでは、大雪で家から出られない顧客もあり例年を下回ったという。

 道南圏のうち渡島地区では、人出はあったが売上げにつながらず、洗車は雪融け対応で好調。胆振地区の温泉街のSS所長は「観光客が多く入ったのでそれなりに忙しかった。特に2日は他店の休業で忙しかった」と好調さを表現。

 降雪の少なかった釧路や帯広、北見などの道東圏では、洗車を含め全体的に低調というSSが多かった。

年末には洗車待ちの車列ができたSSも


北海道のガソリン価格予想
6月30日(月)から7月6日(日)まで
価格上昇
仕切上昇

06月30日付ヘッドライン

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