価格への苦情 減少
些細な「行き違い」目立つ
2024.2.20
 灯油の本格需要期も後半を迎える中で、北海道立消費生活センターや札幌市消費者センターには今シーズンも、その数は少ないながら灯油に関する苦情や相談などが寄せられている。ただ、例年であれば半数以上を占める価格そのものへの苦情は大幅に減少。売る側と買う側とのちょっとした「行き違い」などから生じる不満や疑念が相変わらず目立つ状況だ。

 灯油の本格需要期となる昨年10月から今年1月末までに北海道立消費生活センターと札幌市消費者センターとが受理した石油製品に関する消費者からの相談や苦情などは昨年同期の半数に満たない45件。灯油に関するものもそのうちの19件と大幅に減少している。

 新聞各社、テレビ各局が供給不安などによる原油価格の高騰や円安による製品価格の上昇、高止まりを報道し続けていることもあってか、以前のように「何でこんなに料金が高いんだ」という直截的な、価格そのものに対する苦情、不満が大幅に減少したためだ。

 価格に関しては「自分で調べた市場価格より納入価格が高い」といった類が中心で、そうしたものを除けば売る側と買う側とのちょっとした「行き違い」や説明不足から生じる不満、疑念が相変わらず目立つ状況。

 「訪ねてきた業者に安くなるからと言われ定期配送を契約したが、納品書を見たら、近所のガソリンスタンドの配達価格より高かった」とか「配達で入れてもらった量より請求書に記載された量の方が多い」などで、これらのほか「ホームタンクに灯油を入れる際、こぼしたのに言ってくれなかった」 「ホームタンクに知らない業者のシールが貼られている」 「解約したいと伝えたが断られた」といった不満も。詳細は不明ながら「ガソリンスタンドで買ってきた灯油が白濁した。どうしたらいいのか」との相談もあった。

 また、これまでにはなかったポータブルストーブやホームタンクの残油処理に関する相談も複数寄せられている。


北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で

07月30日付ヘッドライン

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