多額なEVへの補助金
他に使い道はないの?
2024.2.25
 車がガードレールを突き破りクラッシュするという衝撃的な映像があった。アメリカのネブラスカ大学がガードレールの耐久性、強度を測るために行ったテストの映像で、時速90kmを超えるクルマがいとも簡単にカードレールを突き破った。このテストで使われたのがEVピックアップトラック。大容量のバッテリーを積んでいるためガソリン車に比べて数百kg以上も重く、同大ではガードレールの事故対策の見直しが必要になると結論付けている。

 車両重量が重くなると制動距離も長くなる。我が国で比較的販売が好調な日産EV軽自動車「サクラ」のバッテリー重量は約200kg、総重量は1080kgとガソリン車の軽自動車、日産デイズより200kg重い。この重いEVの衝突時の安全性能を向上させるため構造上の改善、車体の骨格を太く、厚くすると車体重量はさらに増すはず。

 また、いくら車の安全性能が向上していると言っても本道の冬場のように圧雪アイスバーンとなった道路では制動距離が長くなり、事故が発生しやすくなる。車体が重くなるとなおさらその可能性が高まる。

 EV化は世界の潮流であり、ガソリンや電気代の高騰を受けて多額の補助金を出し、物価高騰対策として給付金を支給している我が国でも、EV等購入補助金として5年度補正で1291億円、前年度を合わせると2000億円以上を措置しているが、これをもっと他の高騰対策に使うべきだと考えるのはうがちすぎか。     (祐)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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