
道内主要市場ではここしばらく、仕切り上昇分の転嫁や底上げに踏み切りつつも、量販店が掲示する安値に引きずられるなどして市況の維持に苦慮する状況が続く。そうした中で道内35市の燃料油納入価格は、動きの少ない、また、動いても小幅となっていることが4日現在の本紙調査で明らかとなった。レギュラーガソリン35市平均価格は前回調査を41銭上回る159円71銭となっている。 =金額は消費税抜き=
■ ガソリン・軽油
道内35市の多くは、毎月20日過ぎに納入業者からの申し入れや独自調査に基づき価格を改定、月初に遡るか翌月1日からに繰り延べ適用しているが、札幌市場では3月中旬の値戻し以降、値崩れを繰り返しながら22日から2円程度の底上げ、29日から最大7円程度の底上げが進展。札幌とほぼ動きを同じくする道央圏6市では、ともに小幅ながら値上げ3市、値下げ1市、それに据え置き2市と対応が分かれた。
こうした状況は各市場同様で、5市が価格の改定を見送るとともに、最大3円の値上げに動いた13市と同数が価格を従来のまま据え置いた。
レギュラーガソリン35市平均価格は3カ月ぶりに上昇したものの、前回3月6日現在の本紙調査から上げ幅は41銭にとどまって159円71銭。最高値は価格を動かさなかった稚内の168円、最安値は芦別の152円30銭だった。
軽油もレギュラーガソリンと状況は全く変わらず、35市平均価格は前回調査から47銭上がって146円28銭だった。
■ 灯油・A重油
灯油は、プライスリーダーのコープさっぽろの動きがないことや、仕切り上昇分の転嫁も市場でそれほど進んでいないことから、未改定5市、未納入1市を除く29市の7割強となる21市が価格を変えずに据え置いた。
34市平均価格は、入札の実施による根室の大幅な値下がりもあって3カ月ぶりに値下がりし、前回調査から50銭下がって107円81銭。
A重油も状況は灯油とそれほど変わらなかったものの、未納入2市を除く33市平均価格は、小幅ながら4カ月ぶりに02銭値上がりして107円57銭だった。
北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ
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12月10日付掲載予定
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