電動化でSSの減販必至
経営維持への手立て必要
2024.4.15
 道路を歩いていたら解けかけた雪山の下の方にナットが顔を出していた。掘り出すとホイールナットで、よく見ると折れたハブ(ボルト)が付いたままだった。道内では昨年11月に走行中の車から外れたタイヤが女児を直撃するという事故が発生して以来、同様の事故が数多く発生し、SSでのタイヤ交換の際も注意が必要となっている。


 事故と言えば高齢者の運転ミスも頻繁だ。先日も1日のうちに70代の男女運転者が銀行やコンビニの外壁を破損し、クリーニング店の灯油タンクを転倒させるという事故が発生。その3日後には同じく70代の女性がSSの計量機と精算機にぶつかって横転する事故があり、その後も70代運転手の事故が多発している。

 こうした事故が起こると、話題になるのが高齢者の運転免許証の返納。免許取得年齢を決めているのだから、返納年齢も決めるべきという主張が出てくる。ただ、もし国が返納年齢を決めるのであれば、各自治体がこれまでも実施している返納を促すための特典だけでは全く不十分で、運転しなくても不自由を感じない、戸口から戸口までと言うにふさわしい補助が必要だ。

 同じように国の施策(全車電動化)でSS業界が減販を強いられるのであれば、経営を維持できる最低限の手立てが必要。とりわけ1、2カ所しかSSのない自治体などでは、地域のエネルギーを守る観点から「地元に必要なエネルギーは地元業者から」といった方針があってもいいのでは。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付ヘッドライン

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS