
ガソリンなどの減販傾向が続いている。低燃費車の普及、若者の車離れ、高齢化や人口減少などがその要因として挙げられる。トヨタシエンタのカタログ燃費を見ると、ガソリン車の燃費は約18㎞でHVは約28㎞。2023年の新車販売台数で約55%のシェアを占めるHVの方が1・5倍燃費がいいということは、ガソリンの給油が3分の1減るということになる。
若者の車離れも、昔の若者は「車しか楽しみがなかった」と言っていたが、今はPCやゲームなど楽しみが多様化して車を選ぶ若者が減ったのは肯ける。ただ、買い物などで車が必要と車を購入する時は、昔みたいにカッコイイ車ではなく、軽自動車でもいいようだ。
本道は全国を上回るスピードで急速に人口減少や少子高齢化が進行し、広域分散型の社会構造といった地域特性などとも相まって、労働力の不足や地域における医療・福祉・交通・物流の確保などといった課題が顕在化しているという指摘がある。住民基本台帳によると、本道の人口は平成10年に569万人を超えていたが、令和6年1月末には508万人余りとこの26年間で約1割減少している。長寿命化の中で人口が減るということは、高齢者の占める割合が高くなり、見た目以上に車を運転する人が減るということだ。
いずれの減販要因を見ても、今後好転するという要素は見られない。これからは人手不足といった難問も加わる。軸足をどこに据えるのか決断の時がきたのかも。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
9月15日(月)から9月21日(日)まで
価格上昇
値戻し
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09月10日付ヘッドライン
■12市が改定見送る、ガソリンは多くが値上げ 道内35市燃料油納入価格 |
■増販への努力結実 夏商戦「意外に良かった」 |
■道内中小認定率2.42% 事業継続力強化計画 |
■影響あり漸減92.2% 道が原油・原材料価格高騰で調査 |
■「徐々」より「劇的」な拡販模索 中和石油セルフ簾舞 |