
その記事を目にした時に「嘘だろう」と思った。先進7カ国の中で、日本のガソリン価格が最も安いというのだ。価格高騰を抑制するため我が国では、2022年から元売などにガソリン補助金を出し、4月末で終了予定だったものを延長しているという中で、産油国からも遠く1番高いと思っていたのに1番安いとはどういうことなのか。
国際エネルギー機関(IEA)によると、今年3月時点でのガソリン価格(税抜き、ドル建て)はフランスが1㍑0・951㌦で最も高く、それにスペインやイタリアが続いてアメリカが6番目。7番目、1番安い日本はフランスより3割も安い0・681㌦だそうだ。1人当たりの国民所得が違う、つまりフランスが日本より3割以上も所得が高いからガソリン価格も高いのではとも思ったが、調べると日本とフランスは同水準のようだ。
電気やガスの補助金があす31日で切れるが、ガソリン補助金は政府が進める脱炭素政策に逆行するという指摘がある。また、会計検査院の調査で補助金開始後の22年2月から23年3月までの小売価格と卸価格の差が19円40銭と、開始前に比べ1・6円広がったという結果が出ている。ある大学教授は「一部の事業者が過剰にマージンを得られる仕組みが問題だ」とも指摘している。
補助金が今後どうなるか最大の関心事であることに間違いはないが、どうなるにしろ国の施策変更なのだから、販売業者への影響を最小限にする施策であるべきだ。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か
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05月10日付ヘッドライン
■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し |
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦 |
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績 |
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置 |
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS |