工務店などの関係者65人を招き開いたセミナー
【帯広】暖房費を少しでも安くというユーザーの声が聞こえてくる中、石油連盟石油システム推進室は25日、住宅の新築やリフォームの際の熱源選択に大きな影響力を持つと言われる建築設計事務所や工務店などの施工関係者ら65人余りを帯広市内のホテルに招いて「住宅セミナー」を開催。灯油の優位性、有用性を訴えるなどして積極的な利活用を呼び掛けた。
北海道住宅新聞社(白井康永社長)と共催し開催したもので、セミナーでは冒頭、主催者を代表して白井社長が「未曽有のエネルギー価格高騰の中で、暖房費を安くするために住宅性能を上げればいいというだけの問題ではない。カーボンニュートラルを実現するためには電気、ガス、石油などバランスの良い使い分けが大事であり、災害時などでは灯油が見直されている」などとあいさつし、引き続き石油連盟と後援する日本ガス石油機器工業会が情報提供。
石油連盟からは石油システム推進室の谷口純室長が、ビデオの上映を通して石油が経済性、環境性に優れ、災害時にも様々な用途で役立つことを紹介するとともに、石油業界のカーボンニュートラルに向けた挑戦として合成燃料に言及。既存のインフラが活用できるメリットとともに、課題である低コスト化に触れつつ、2035年の新車販売電動化までには間に合わせるべく努力している、とした。
一方、日本ガス石油機器工業会からは中本啓之委員が、2025年適合の仕様基準ガイドブックの省エネ基準、誘導基準における石油給湯器や石油暖房機の優位性などに触れた。
このあと新木造住宅技術研究協議会の代表理事で1級建築士の久保田淳哉氏が「UA値競争では暖房費を安くできない 超・省エネ住宅を低・コストで作る設計手法」と題し特別講演。 「省エネとは効率である。いかに小さいエネルギーで効果を得るかだ」と開口一番指摘し、エネルギーの使用量がわかる家をつくることが重要と訴えた。また、自ら設計したという宮城県名取市の自邸や仙台市の新住協監修住宅を紹介し、価格を抑えながら暖房費を低減する術を解説した。
なお、住宅セミナーは10月24日午後1時30分から函館市内のプレミアホテルキャビンプレジデント函館でも開かれる。
合成燃料にも言及した谷口室長
北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か
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05月10日付掲載予定
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