世界のEV化は鈍化傾向
まだまだ化石燃料は必要
2024.9.15
 トヨタが2026年のEVの世界生産を100万台程度に縮小するという。さらにボルボも販売の減速傾向を受け30年までのEV専業化目標を撤回すると発表するなど世界のEV化が鈍化しているようだが、シャープのEV事業参入のニュースや間もなく販売されるソニー、パナソニックなど家電業界で一時代を築いた各社のEV参入は、家電メーカーならではの車内空間の利便性やエンタメ性などに期待したい。

 電気自動車に必要不可欠な充電スタンドの拠点数は今年3月末で2万1549カ所。新設数は増えても初期に設置された充電スポットが設備の老朽化で廃止されるところもあり、徐々に増えているようで劇的に変わっていないのが現状だ。

 道内ではEV充電拠点のない市は三笠、歌志内の2市だけだが、町村も加えるとかなりの数になる。さらに急速充電ができない拠点も数多く、普及するには時間がかかりそうだ。また、道内でもたびたび見かけるようになったテスラ社のEV規格の充電器がない場所も多く、道内でのEVドライブにはまだまだ厳しいものがある。

 ENEOSの合成燃料事業化に向けた実証プラントが今月から稼働をはじめたが、現在の生産量は日量1バレルと実用にはしばらく時間が必要だ。最近、SSでの油販の減少の話をよく聞く。価格高騰のほか低燃費車普及を要因とする所長も多いが、まだまだ自燃油の需要はなくならない。そう考えると悲観したものでもないのかも。 (彰)


北海道のガソリン価格予想
6月2日(月)から6月8日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか

06月05日付ヘッドライン

■危険物施設事故増加 昨年は全国で753件
■SSネットワークを強化 小樽石協が通常総会
■10月を「強化月間」に 不正軽油防止対策協議会
■23カ月連続前年割れ 4月の国内燃料油販売
■「月々の目標」確実に達成 好調油外さらに上積み 平和石油PACE八幡SS