期待ふくらむ今冬灯油
ラニーニャ現象発生か
2024.10.15
 道内の石油販売業者にとって「命綱」でもある灯油。その定期配送が始まった。ここ数年、灯油商戦入りとなる10月や翌11月は暖冬もようで需要が減退、さらに降雪も遅いことから灯油を大量に消費するロードヒーティングがなかなか稼働しないなど入りの「出の悪さ」に悩まされ続けてきた。また、価格の高止まりが他の諸物価高騰とも相まって、買い控えや使い控えを招いている。

 9月22日に利尻山で、今シーズンの全国初となる冠雪が観測された。平年より11日、昨年よりも25日早い観測となった。1日や2日ならそれほど気にならないが、11日ともなると「ずいぶん早い」と思っていたところ、24日に気象庁が発表した12月から2月までの天候見通しが「今年はひょっとしたら」と期待を持たせるものとなっていた。

 気象庁によると、今冬はラニーニャ現象の発生確率が高く、インドネシア付近を中心に積乱雲の発生が多くなる影響でシベリア高気圧の張り出しが強まり、日本の東で低気圧が強まると予想。このため北海道はこの低気圧の影響を受け、日本海側で降雪量が多くなると見込んでいる。

 本道の日本海側では、ラニーニャ現象が発生した3シーズン前に札幌がドカ雪に見舞われ、交通がマヒするなど大混乱を招いた。冬タイヤ交換と灯油は「白いものを見ないと始まらない」と言われているが、今冬は利尻山の初冠雪を見ても気象庁の発表を見ても、期待が持てるシーズンとなりそうな予感がする。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
6月2日(月)から6月8日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか

06月10日付掲載予定

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