
国の燃料油価格激変緩和事業による補助金によるものか、値下げと値戻しとを繰り返す最近の市場動向によるものか「価格に大きな変動がない」ことで納入価格の改定を見送る市が4割に近い13市にもなっていることが本紙の調査で明らかになった。これに加え改定しても全油種据え置く市が6市あり、道内35市の納入価格は今、これまでより小さな動きとなっている。 =金額は消費税抜き=
■ ガソリン・軽油
価格の改定を見送っている13市、改定したものの全油種据え置きの6市を除く16市のうち、レギュラーガソリンについては札幌や函館、富良野など10市が室蘭、登別の5円を最大に値上げに踏み切り、一方で江別と小樽は値下げ。石狩や岩見沢など4市は価格を変えずに据え置いた。
35市平均価格は2カ月連続の上昇となり、前回調査(10月1日現在)を小幅ながら58銭上回って158円92銭。最高値は消費税込みなら180円を上回る稚内の165円ちょうど、一方で最安値は芦別の148円ちょうどとなっている。
軽油も同様に10市が値上げ、2市が値下げ、4市が据え置いたことから35市平均価格は2カ月連続の上昇となり、前回を64銭上回って145円42銭となった。
■ 灯油・A重油
灯油は、プライスリーダーであるコープさっぽろが価格改定を行わず静観していることから市場の動きは乏しく、改定見送り13市、全油種据え置き6市、未納入1市を除く15市のうち北広島と旭川が値上げに動く一方で、残る13市は価格をそのまま据え置いたことから、34市平均価格は前回を14銭上回るだけの107円39銭となった。
A重油もほぼ同様の状況ながら、苫小牧が30銭の値下げに動き、さらには夕張と芦別が前回までの35市平均を下回る価格で納入を再開したことから、未納入1市を除く34市平均価格は前回を51銭下回って4カ月連続の下落となり、106円97銭となった。
北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で
|
08月05日付掲載予定
■令和6年度末道内SS数1641カ所に 29年連続、前年比27カ所減 |
■「随契に特段の配慮を」官公需で帯広石協が十勝振興局に要望 |
■「最賃の引き上げ必要」道最賃審専門部会が参考人の意見聴取 |
■災害時対応実地訓練始まる 給油再開への手順確認 上士幌で |
■盛況のうちに夏祭り サクライオイルショップ清田SS |