適正利潤確保に照準
札幌市場で値戻し進展
2024.11.30

札幌市場はフル176円
 適正利潤の確保に向け札幌市場で22日から値戻しが進展、レギュラーガソリン看板価格は再びフル176円、セルフ173円大勢となった。これまでも値戻しや底上げと値崩れとが繰り返される中で、市況安定に向けた期待が高まる一方、値崩れに対する諦観も広がる。



 国の燃料油価格激変緩和事業による補助金を織り込んだ実質ベースでの仕切り価格は、ここしばらく最大で1円50銭程度の小幅な動きとなっているが、札幌市場では仕切り上昇分が銭単位から合算で円単位へとなる段階で転嫁が進展。ただ、一部量販店の幾日もたたないうちの値下げを端緒に値崩れも進み、それとともに値戻しと値崩れとを繰り返してきている。

 10月に入ってからも第2週後半に、実質仕切り上昇分を加味した値戻しが進展したものの、一部量販店の攻勢に端を発した値崩れもほぼ同時に進行。第4週後半には第2週以降の実質仕切り下落分90銭を差し引いた値戻しが進展したものの、前回と同様、数日のうちに値崩れが進んだ。

 今回、フルで最大4円程度、セルフでは最大8円程度の値戻しとなったが、市場には市況の安定に向けた期待と値崩れに対する諦観とが交錯している。

 「我々にとって僥倖とも言える収益環境の改善が値崩れを招来する一因になっているのかも知れない。販売量の確保、拡大に向け容易に値を下げ得る環境ができているということ」といった声も聞かれるが、 「将来に投資し得る収益の確保」といったことにこそ目を向けていきたいものだ。

セルフ173円が大勢に


北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で

08月05日付掲載予定

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