ボトムはフル169円
燃料油価格激変緩和事業の出口を見据えた見直し第2弾に基づく仕切り価格上昇の転嫁が進展し、1月16日にはレギュラーガソリン看板価格がフル185円、セルフ182円大勢に持ち上がっていた札幌市場だが、翌日から散見されるようになった値下げが日を追うごとに拡大。フル169円看板も出る中で、販売業者の多くが頭を抱えている。
札幌市場ではここしばらく、燃料油価格激変緩和事業による補助金を織り込んだ実質的な仕切り価格の上昇に伴う転嫁が進展しても、極端な場合には翌日から値崩れ。その後も値戻しと値崩れとを繰り返す、そんな状況が続いてきている。
値下げの端緒を開いてきた量販店側には「LINE会員割引など、多くが実質的な割引をしている」といった言い分、一方の追随する側にも「顧客の流出を防ぐため」といった事情があるようだが、不可避となっている適正な利潤の確保に向けては販売業者の多くが危機感を抱いていた。
今回も1月16日、燃料油価格激変緩和事業の出口を見据えた見直し第2弾に基づく仕切り価格上昇の転嫁が進展し、レギュラーガソリン看板価格はフル185円、セルフ182円大勢に持ち上がったが、翌日には1円ほどの値下げが散見されるようになり、以降、日を追って値下げ幅が拡大。
翌週後半には量販セルフなどが163円80銭を打ち出し、呼応するかたちで1月末にはフルで169円看板も出た。
現在、フルとセルフそれぞれ看板価格には最大で10円にもなる、これまでにはあまりなかったバラツキも出ているが、こうした状況は札幌以外の主要市場でも似たようなもの。 「むざむざと利潤を取り逃がしている」ことに販売業者の多くが頭を抱えている。
セルフ163円80銭に
北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か
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05月10日付ヘッドライン
■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し |
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦 |
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績 |
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置 |
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS |