道内35市燃料油納入価格
市場に呼応 値上げ着実
2025.2.15
 国の燃料油価格激変緩和事業の出口を見据えた見直し第2弾に伴い、道内各市場では1月16日にも仕切り価格上昇分の転嫁が進んだが、道内35市もほぼすべてがそれを燃料油納入価格に反映していたことが今月4日現在の本紙調査で分かった。ただ、レギュラーガソリンや軽油の場合、転嫁後すぐに値崩れしたことから、価格を据え置くか、値上げ後すぐに値下げした市も一部に出ている。   =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 国の燃料油価格激変緩和事業については、総合経済対策策定後の昨年12月から「出口に向けて段階的に対応する」こととされ、補助率の見直しが進められている。その第2弾に伴い、1月16日から適用となる仕切り価格が実質ベースで大幅に上昇、道内各市場では上昇分の転嫁を進めたが、道内35市もほぼすべてがそれを燃料油納入価格に反映すべく、レギュラーガソリン、軽油ともに2円から6円までの幅で値上げに動いた。

 ただ、各市場では転嫁後すぐに値崩れしたことから、恵庭、石狩、小樽は価格を動かさずに据え置き、また、夕張では1月20日に3円値上げしたものの、10日後の2月1日に1円の値下げに動いている。

 レギュラーガソリンの35市平均価格は、4円25銭上がった前回1月調査をさらに3円78銭上回る167円14銭。最高値は消費税込みなら192円50銭となる稚内の175円、最安値は芦別の158円50銭だった。

 一方で軽油は、35市平均価格が前回1月調査を3円65銭上回る153円58銭。最高値は室蘭、登別、紋別の161円、最安値は芦別の140円80銭だった。


■ 灯油・A重油

 灯油は、プライスリーダーであるコープさっぽろが1月16日から6円の値上げに動いたことなどから、未納入1市を除く34市いずれも値上げ。

 平均価格は前回を5円19銭上回る116円49銭となり、最高値は小樽での127円、最安値は札幌(清田区)の90円30銭だった。

 A重油も灯油とほぼ同様、未納入1市を除く34市平均価格は前回を4円55銭上回る115円25銭となっている。


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付ヘッドライン

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS