今季も帳尻は合うのか
目が離せない灯油商戦
2025.2.15
 「何とか帳尻が合った」とか「帳尻を合わせるのが上手い」といった言葉は安堵や評価を表すものだが、札幌市の今年の積雪量、この帳尻はどうなるのだろう。1月27日現在の積雪量は22㌢と1983年以来42年ぶりのこととか。

 「今年は雪が少ない」という会話の中で「でも結局は帳尻が合うんだろうな」という話になる。その時は少ないと思っていても年平均ではそれほど大きな差はなく、大雪で帳尻が合ってしまうというもの。数年前も年末まで雪が少なかったが、1月に入って大雪に見舞われ、交通機関がマヒしたという年もあった。今年こそは帳尻が合わない方がいいが、どうなることやら、と思っていたら1月29日から1日20㌢以上の積雪が続き、除雪に追われた。ただ、累積ではまだ平年値を下回っているそうだ。

 石油販売事業者にとっては「命綱」と言われる灯油販売。人口減少や暖冬、価格の高騰に脱炭素の進行など、取り巻く環境は厳しいものがあるが、本道では暖房用熱源として圧倒的な支持を得ており、冬の生活に切り離せないものとなっている。

 ここ数年は暖冬もようで初雪が遅く、本格需要期に入っても動きが鈍いという状況が続いて販売量が前年を下回る結果となっている。ただ、昨年までは口銭がそれなりにあったことから「量」は減でも「質」は増、結果として「まずまずの年」と帳尻が合っていたが、果たして今シーズンはどうなるのだろうか。あまりいい話は聞こえてこないのだが。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月5日(月)から5月11日(日)まで
価格下降
仕切り価格下落か

05月10日付ヘッドライン

■2029年度 1億2220万klに 石油製品需要見通し
■期待失せ盛り上がり欠く 価格高騰が追い打ち GW商戦
■自給率15.3%に上昇 2023年度エネルギー需給実績
■市町村・特別区で97%に 地方公共団体の非常用電源設置
■好調車検「まだまだ取る」 道エネ東白石SS