
国の燃料油価格激変緩和事業による補助金を織り込んだ実質ベースでの仕切り価格上昇が1円に満たない状況が続く中、3月第3週に1円90銭の上昇となったことで道内各市場では「転嫁」が一気に進展。道内35市の燃料油納入価格も、自燃油については多くの市がそうした状況を反映していたことが4日現在の本紙調査で明らかになった。レギュラーガソリン35市平均は前回調査から1円余り上昇している。 =金額は消費税抜き=
■ ガソリン・軽油
道内35市の多くは、毎月20日過ぎに納入業者からの申し入れや独自の調査に基づき納入価格を改定、月初に遡るか翌月に繰り上げ適用している。
道内各市場では、国の燃料油価格激変緩和事業による補助金を織り込んだ実質ベースで1円90銭となった3月第3週の仕切り上昇を受け、それまでの未達分も含めた「転嫁」が一気に進展。前回調査(3月5日現在)以降の納入価格改定見送りも8市に及ぶが、残る27市のうち半数強となる15市がそうした状況を反映し、50銭から8円までの幅で値上げに動いた。
レギュラーガソリン35市平均価格は前回調査から1円08銭上がって165円80銭。最高値は消費税込みなら195円強となる稚内の178円、最安値は芦別の154円80銭となった。
軽油もガソリンとほぼ同様の動きとなり、35市平均価格は前回から1円17銭上がって152円37銭となっている。
■ 灯油・A重油
灯油は、市場の動きがそれほどなかったことから価格未改定8市、未納入1市を除く26市のうち7割ほどの18市が価格を据え置き、34市平均価格は前回と変わらず117円38銭。根室では入札の関係で市街地と郊外地との価格差が16円にまで開いた。
A重油も同様に17市が価格を据え置く一方、10市が1~4円幅で値上げ。未納入1市を除く34市平均価格は64銭上がって116円69銭となっている。
北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調
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