
桜前線が本道にも上陸する中で、いよいよ来週初めからゴールデンウィークに突入する。今年は日並びが悪く、また、国内旅行者数推計も昨年実績を割り込むなど気勢は今ひとつ盛り上がりを欠くようだが、価格の高騰で苦戦を強いられてきた油販の挽回に加え、洗車などの油外拡販に向けた期待はやはり大きい。ここらで一気に弾みをつけたいところだ。
今年はやりくりしにくい日並びで、今月30日から来月2日まで、来月7日から9日までのどちらかで3日間の休暇を取得と8、9連休になるが、カレンダーどおりだと最大で4連休。また、旅行会社大手JTBが期間中の国内旅行者数を前年実績比7・2%減の2290万人と推計し、ガソリン価格の高止まりで自家用車の利用も減るとの調査結果を出していることなどから、例年に比べて気勢は今ひとつ盛り上がりを欠くようだ。
道央圏のあるSS所長は「確かに商機だが、今年は通常どおり。人手不足で特別なことをする予定はない」とし、法人客が主体となっているSSでは休業も計画する。
ただ、人の動きが広がりを見せ、外国人を含む観光客の入り込みも増えるのは確か。価格の高騰で油販の苦戦を強いられてきたSSの所長が「挽回を期したい」と話すように一方で期待は大きく膨らむ。来店客の増加を見込み、洗車だけでなく車検やコーティング、カーリースなどの増販に知恵を絞るSSも決して少なくない。すでに取り扱うSSのどこもが「予約でびっしり」というレンタカーは別として、ここらで一気に弾みをつけたいところだ。
唯一の懸念は、お決まりの価格競争。ここしばらく元売仕切り価格の上げ下げに関係なく「値下げ合戦」が繰り広げられてきているが、今年こそはしっかりとマージンを確保したいもの。振り返って「油販も油外も良かった」と言える商戦にしたいものだ。
北海道のガソリン価格予想
6月9日(月)から6月15日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか
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06月10日付ヘッドライン
■実勢反映、値下げ相次ぐ ガソリンは最大13円 道内35市燃料油納入価格 |
■大幅な値下げも顕著に 業者間に危機感 定額補助で道内各市場 |
■経年劣化対策を確実に LPガス事故防止へ道が保安方針 |
■好調車検、さらなる増販目指す 出光リテールセルフ北19条 |
■コーテュング増販順調 2カ月先まで予約 地崎商事八軒SS |