道内35市燃料油納入価格
自燃油は対応にバラツキ
2025.5.20
 道内主要市場の多くはガソリンや軽油の市況の安定化に苦慮、仕切り価格上昇分の転嫁など値上げと値崩れとを繰り返すが、そうした状況を受け道内35市の納入価格改定にも「見送り」を含めてバラツキのあることが今月9日現在の本紙調査で分かった。道央圏では値上げ1市、値下げ2市、据え置き3市と分かれ、比較的安定した市況を形成する道東圏を除いては同様の状況となっている。  =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 道内35市の多くは、毎月20日過ぎに納入業者からの申し出や独自調査に基づいて価格を改定、月初に遡るか翌月1日に繰り延べ新価格を適用している。道央圏各市場では4月14日頃から値戻しが進展したものの幾日も持たずに値を崩し、4月25日頃から再び値戻しが進んだが、札幌を含めた6市の対応は、価格改定のタイミングの微妙なズレもあって値上げ1市、値下げ2市、据え置き3市と分かれた。

 こうした状況は、比較的安定した市況を形成する道東圏を除いて、ほぼ同様。前回4月4日現在の調査以降となるが、全道的にも価格改定見送り9市、値上げ10市、据え置き9市、値下げ7市となっている。

 レギュラーガソリンの35市平均価格は49銭と小幅ながら2カ月連続の値上がりとなって166円29銭。最高値は3円下げた稚内の175円、最安値は2円10銭上げた芦別の156円90銭となっている。

 軽油もほぼ同様、35市平均価格は39銭上がって152円76銭となった。

■ 灯油・A重油

 灯油は、市場の動きが極めて小さく、価格改定見送り9市、未納入1市を除く25市のうち20市が価格を据え置いたことで34市平均価格は小幅52銭下がって116円86銭。

 A重油もほぼ同様の状況だが、旭川などが最大で4円60銭の値上げに動いたことから、未納入3市を除く32市平均価格は50銭上がって117円19銭となった。


北海道のガソリン価格予想
6月9日(月)から6月15日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか

06月10日付ヘッドライン

■実勢反映、値下げ相次ぐ ガソリンは最大13円 道内35市燃料油納入価格
■大幅な値下げも顕著に 業者間に危機感 定額補助で道内各市場
■経年劣化対策を確実に LPガス事故防止へ道が保安方針
■好調車検、さらなる増販目指す 出光リテールセルフ北19条
■コーテュング増販順調 2カ月先まで予約 地崎商事八軒SS