富良野石協の令和7年度通常総会
道内18石協のうち4月から翌年3月までを事業年度とする9石協の令和7年度通常総会が14日の富良野石協を皮切りに始まった。存廃にもかかわる燃料油需要の減退をはじめ業界を取り巻く環境が厳しさを増す中で、乗り切りへの一枚岩の結束を改めて申し合わせるとともに、適正な利潤の確保など経営安定化を前面に打ち出し、新たな活動をスタートさせる。
富良野石協
【富良野】市内のふらのワインハウスで14日に開かれた富良野石協(津山純一理事長)の通常総会では冒頭、津山理事長があいさつし、業界を取り巻く環境が厳しさを増す中で「力を合わせやっていく」ことが不可避であることを重ねて強調。また、政府のガソリンなどに対する定額補助にも触れて、当面の混乱や価格が高止まりする灯油への懸念なども口にした。
このあと津山理事長を議長として議案審議に移り、令和6年度事業などの報告案件を承認するとともに、令和7年度事業計画、収支予算などいずれも原案どおり決定。また、任期満了に伴う役員の改選も行った。
事業計画(方針)には市況安定による適正利潤の確保や災害時の安定供給などを盛り、収支予算には決算対比微増の322万円余りを計上。
役員改選では新理事長に日下豊氏(日下石油倉庫)を選出したほか、副理事長に樋口謙氏(前田商会)を再選、津山泰希氏(中央アポロ石油)を新たに選出した。
あいさつした日下理事長は「富良野地域の暮らしを守る拠点を維持するため誠心誠意務める」とし協力を求めた。
なお、これまで実施を検討してきた災害時対応実地訓練については、人手不足に伴い見送ることを申し合わせた。
上川北部石協
【名寄】名寄市内のホテルで15日に開かれた上川北部石協(常本照也理事長)通常総会では、はじめに常本理事長があいさつ。石協独自の災害時対応一斉訓練を、今年は趣向を凝らしてより実践的な訓練として実施すべく協力を要請したほか「一致協力してより良い組合をつくっていきたい」と語り、組合運営への協力も呼び掛けた。
このあと木原俊行副理事長を議長として議案審議に移り、2024年度事業報告や収支決算などを承認するとともに、2025年度事業計画や収支予算などを、いずれも原案どおり決定。
任期満了に伴う役員改選も行い、理事長に常本氏(北昭産業)、副理事長に斉藤みゆき氏(川原石油)、木原氏(名寄アポロ石油)、木賀義友氏(丸徳木賀商店)をいずれも再選した。
事業計画には全組合員による災害時対応一斉訓練の8月26日実施や「満タン&灯油プラス1缶運動」推進に加え、経営対策事業として官公需受注の拡充、働き方改革に対応した経営対策、SSの健全経営に資する職場環境の改善なども実施。収支予算には前年度決算を7万円余上回る811万円余りを計上した。
また、常本理事長が議事終了後、9月に道北5石協連絡会議を名寄で開催することを報告した。