
軽油引取税の令和6年度調定額(課税総額)は、暫定値ながら533億9226万9千円にとどまっていることが道総務部財政局税務課のまとめで明らかになった。物流の効率化や暖冬などに伴う需要の減少から前年度を14億円余り下回り、また、新型コロナウイルス感染症の拡大で需要が急減した令和2年度にも届かず、過去10年では最も少なくなっている。
調定額は、石油販売事業者など特別徴収義務者からの申告分に不正混合などによる更正決定分を加えたもので、滞納分は含まれていない。
令和6年度(令和6年4月~令和7年3月)は暫定値で533億9226万9千円。年度当初の見込み額548億6826万6千円に14億7599万7千円届かず、令和5年度の548億4405万7千円(確定値)をも14億5178万8千円下回った。
過去10年(表参照、平成27年~令和5年度は確定値)に限れば、記録的な暖冬による除・排雪需要の大幅な減少で前年度を31億円余り下回った平成27年度以降、28、29年度の2年間は勢力の強い台風の同時上陸などで甚大な被害をこうむった道東や道北での災害復旧工事が進んだことから上向いたものの、その後は漸減傾向で推移。令和2年度に新型コロナウイルス感染症の拡大で553億6677万8千円と底を打ったが、令和6年度はそれにも届かず、過去10年の最低を更新した。
トラックドライバーの時間外労働が年間960時間に制限された「2024年問題」に伴う物流の効率化や貨物輸送そのものの減少、暖冬に伴う除・排雪用重機の稼働減少などで軽油の需要が伸び悩んだこともさることながら「課税済み軽油を仕入れて販売するケースが増えたため」と見る向きもある。
なお、令和7年度当初見込み額は、需要減少を見込み535億1292万1千円としている。
北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で
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08月05日付掲載予定
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