びっしり埋まった予約の処理に向けて懸命な作業が続いている
雪解けが進んでタイヤ交換が入りだすとともに本格化する業界の春商戦。価格の高止まりにも起因する需要の減少で油販が苦戦を強いられる中、道内各SSでは生き残りへの「鍵」ともされる油外の増販に知恵を絞る。そう遠くはない大きな変化を見据え、経営の安定とともに再投資をも可能とする収益の確保に総力を結集する覚悟が伝わってくる。
依然として厳しい環境が続く業界には「もはや商戦に春も夏もない。毎日が勝負だ」といった声がこれまでと変わらずにあるが、どのような業界であれ季節の変わり目は商機。とりわけ春は、雪に閉ざされた冬からの解放感で「財布のひもが緩む」とも言われ、そうした千載一遇のチャンスを逃さない取り組みが求められるところだ。
業界は、雪解けに伴うタイヤ交換の始まりとともに春商戦の本番を迎えた。低燃費車、次世代車の普及といった構造的な問題に価格の高止まりが重なって需要が減少し、油販がかつてないほどの苦戦を強いられている中で、各SSでは生き残りへの「鍵」ともされる油外の増販に向けて知恵を絞っている。
道央圏のあるSSマネージャーは「うちの強みはコーティング。例年同様、これに特化し増販を図る」と話すが、TBASPや洗車、オイル、作業の「4品」に加え車検やコーティング、さらにはトレンドとなりつつある車販・買取や鈑金、カーリースなど照準はそれぞれに違っても、自店の得意とする分野で増販を図ろうとする動きは極めて顕著だ。
人手不足や働き方改革など打開すべき課題は多く、また、カーディーラーなどとの戦いもこれまで以上に熾烈となることが予測されるが、そう遠くはない大きな変化を見据え、経営の安定とともに再投資をも可能とする収益の確保に総力を結集する覚悟がひしひしと伝わり心強い。遺漏のない奮闘が期待される。
北海道のガソリン価格予想
6月9日(月)から6月15日(日)まで
価格下降
補助金投入で下落続くか
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06月10日付ヘッドライン
■実勢反映、値下げ相次ぐ ガソリンは最大13円 道内35市燃料油納入価格 |
■大幅な値下げも顕著に 業者間に危機感 定額補助で道内各市場 |
■経年劣化対策を確実に LPガス事故防止へ道が保安方針 |
■好調車検、さらなる増販目指す 出光リテールセルフ北19条 |
■コーテュング増販順調 2カ月先まで予約 地崎商事八軒SS |