訓練のマンネリ化心配
災害対応への過信禁物
2025.8.1

 今月15日未明、台風5号が北海道に上陸した。台風が北海道に上陸するのは9年ぶりのことで、甚大な被害が心配されたが、台風の規模がそれほど大きくなく、移動速度が速かったことなどから、道警によるとこの台風による被害情報は入っていないそうだ。


 5月中旬から6月までの約20日間に北海道東部沖や日高で震度4の地震が5回発生した。道東沖の千島海溝では今後30年以内にマグニチュード9クラスの地震が起きる可能性が最大で40%と予想されている。5月中旬からの地震連発は千島海溝地震の前ぶれではという憶測もあったが、その後は鎮静化している。

 全石連主催の災害対応研修会を経て2016年11月1日、本道初の災害時対応実地訓練が北見市内の東部第一(田尾航太社長)北見屯田西町SSで行われた。今年で9年目となるが、毎年、道内各地で実施され、災害時の給油再開に向けた手順を共有するなど、遺漏なき「備え」の構築を図ってきている。様々な災害が頻発し、想定外のことが起こる可能性が高い現在において災害への備えはいくらあっても十分ではないというのが本音だと思うが、その重要性が特に高まる中で心配されるのがマンネリ化だ。自社で災害時対応実地訓練を実施したし、よその訓練にも参加したから大丈夫、と思う心にスキが生じる。忙しい業務の中ではあるが、例えば災害を想起させるチラシを1枚配るだけでも従業員の気付きにつながっていくのではなかろうか。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
7月28日(月)から8月3日(日)まで
価格上昇
上昇のあと、徐々に下げ方向で

08月05日付掲載予定

■令和6年度末道内SS数1641カ所に 29年連続、前年比27カ所減
■「随契に特段の配慮を」官公需で帯広石協が十勝振興局に要望
■「最賃の引き上げ必要」道最賃審専門部会が参考人の意見聴取
■災害時対応実地訓練始まる 給油再開への手順確認 上士幌で
■盛況のうちに夏祭り サクライオイルショップ清田SS