意義大きいバイオ燃料
導入拡大への検討進む
2025.8.18
 「エネルギー密度が高く、移動や運搬がしやすく、貯蔵性に優れているガソリンなどの液体燃料は、EVやFCVの導入を進める中でも必要不可欠な燃料として存在し続けると考えられ、一定の需要が残ると見込まれている」。

これは資源エルネギー庁が発表した「ガソリンのカーボンニュートラ移行に欠かせないバイオエタノールとは」という論文の中の一節。EVやFCVなど自動車のマルチパスウェイの取り組みに合わせながら、ガソリンなどの液体燃料をどのようにしてカーボンニュートラ化していくかが重要と結論付け、バイオエタノールの導入推進を訴える。

 液体燃料のカーボンニュートラ化として期待されているのが合成燃料。現行の自動車やSSなどがそのまま使えて、原料を安定的に調達でき大量生産できるというメリットもあるが、製造コストが高く、商用化まで時間がかかるというネックもある。この商用化までの移行期間の燃料として位置付けられているのがバイオ燃料。バイオエタノールをガソリンに混合し、自動車燃料として使い自動車のCO2排出削減につなげる。先のエネルギー基本計画でも2030年度までにE10(10%混合)の供用開始を目指すことにしている。

 こうした動きを捉え、消防庁ではバイオエタノールの導入拡大に係る危険物規制の検討を始めている。直接混合や新たな設備投資といった課題を解決してガソリンに代わる安価で安全な燃料の実現が待たれるところだ。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
8月25日(月)から8月31日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げもあり

08月25日付ヘッドライン

■セルフ価格看板乱高下 札幌市場 消費者に戸惑い
■厳寒期の災害対応など確認 札危協などが教養セミナー
■依然9割強に影響及ぶ 原油・原材料価格高騰で道が調査
■リニューアルから7カ月余り 思いのほか油販好調 中和石油EneJet札幌北5条
■タイヤなど上積み狙う 道エネチャレンジ石狩街道