
25日付本欄でも触れたが、令和7年度最低賃金の全国平均が前年より6・0%、63円のアップで決まり、時間給は1118円となった。これによって昨年まで900円台だった31県を含め全都道府県の最低賃金が1000円以上となる。本道も10月4日からは6・4%、65円アップの1075円になる。アルバイトを多く雇用するSS業界では、減販が続く中でいかに賃上げの原資を確保するか、悩ましい状況に直面している企業もあろう。
人手不足の中で、最低賃金を大きく上回る時給にすれば人が集まるはずだが、そうもいかないのが実情なのではないか。また、賃上げを行ったからと言って必ずしも人が集まるとは限らない。高齢者や女性で人手不足をカバーしようとしても、特に女性の場合は「年収103万円の壁」を意識して時給が増えても勤務時間を減らして103万円未満に抑えようとする傾向があるようだ。
壁を意識して年収を意図的に抑える「働き控え」が内閣府の実態調査で明らかになった。100万円から103万円未満で働く女性で、2022年に時給が増えたにもかかわらず勤務時間が減った人の割合は68%にも上ったそうだ。3分の2の人が「働き控え」に走ったことになる。
苦労して賃上げの原資を整え、時給を上げて人を確保したのに、逆に以前より人手不足に陥る、こういった現象が現実に起こり得ることを考えると、制度的に間違っているような気がする。何か打つ手はないのか。 (祐)
北海道のガソリン価格予想
9月8日(月)から9月14日(日)まで
変わらず
先週末値上げ
|
09月10日付掲載予定
■12市が改定見送る、ガソリンは多くが値上げ 道内35市燃料油納入価格 |
■増販への努力結実 夏商戦「意外に良かった」 |
■道内中小認定率2.42% 事業継続力強化計画 |
■影響あり漸減92.2% 道が原油・原材料価格高騰で調査 |
■「徐々」より「劇的」な拡販模索 中和石油セルフ簾舞 |