SSへのAI完全導入
今少しの時間が必要か
2025.10.1
 自民党総裁選の話題がニュースやネットで連日報道される中、前安芸高田市長の石丸伸二氏が代表を務める政治団体「再生の道」が16日、新代表に京大大学院生で25歳の奥村光貴氏を選出したと発表した。奥村新代表は「AI(人工知能)を開発し、党としての意思決定をさせる」と述べたという。6月の東京都議選で落選した奥村新代表、AIがすべて正しいとする感覚が、デジタルに疎いおじさん世代に言わせると「そういうところが有権者に刺さらなかったのでは」とも感じる。

 AIと言えば、ChatGPTが有名だが、現在はチャット(会話、雑談)や文書作成だけでなく画像や音楽生成などあらゆるジャンルに広がっている。生成AIが登場した当時、今後なくなる職業が話題になり、単純作業はすぐになくなる勢いだったが、セルフレジと飲食店の自動調理マシン以外は寂しい独身者の相談相手になっている程度の印象だ。

 石油業界ではSSの人手不足が叫ばれて久しく、日中1、2人で営業するSSも多いよう。スキマバイトアプリなどの活用も広がるが、地域によっては応募が全くないとも聞く。

 人手不足解消の切り札としてセルフSSへのAIシステム導入の動きが少しずつ進んでおり、6月に札幌で開催されたSSビジネス見本市でも計量機メーカーがAIを導入した監視カメラや給油許可システムの新製品を紹介していた。ただ、法整備や受入れ側の態勢など完全導入には今少し時間がかかりそうだ。 (彰)


北海道のガソリン価格予想
12月8日(月)から12月14日(日)まで
価格上昇
11日補助金増額で値下げ

12月10日付掲載予定

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