各種訓練で多くのSSスタッフが給油再開までの手順に目を凝らすなど災害対応能力は進歩を遂げつつあるが……
今年も7月から道内4カ所で国の補助事業である災害時対応実地訓練が行われ、過去9年の訓練で積み上げられてきた成果への上積みが図られた。これに加え上川北部石協(常本照也理事長)で全SS一斉の訓練が行われるなど、災害時におけるエネルギー供給の「最後の砦」となるSSの災害対応能力は格段の進歩を遂げつつあるが、遺漏なき「備え」の構築という意味合いで今、大元となるBCP(事業継続計画)の策定率の低さが気になるところだ。
BCPは、地震や風水害など「自然災害」の発生時に、事業資産の損害を最小限にとどめ、中核となる事業の継続や早期の復旧を可能とするために行うべき活動や手段などを予め定めて文章化したもの。もちろん自然災害だけでなく情報セキュリティ上のリスクや感染症、インフラの寸断などへの備えにもなり得るが、こと自然災害に限れば、様々に行われてきている訓練の大元となるものであり、何より地域の人達に対する燃料油の安定供給という使命を負う石油販売業者にとって欠かせないものだという指摘は、あながち間違いとも言えない。
ところが、この策定率は思いのほかに低い。以下、今年5月に行った帝国データバンクの調査からになるが、中小企業の策定率は年々上昇しているものの、未だ17・1%止まり。格差を広げる大企業を含めても20・4%と、やっと2割に乗ったというのが実情だ。
策定中、検討中を除いても4割を超す「策定していない」企業についてはスキルや人手、時間の不足が壁になり、特に中小企業では必要性を感じない、費用が確保できないとの理由も多い。
様式や分量などの「制約」は一切なく、策定は極めて容易。つくり上げてからの変更なども自在で、中小企業庁や中小企業団体中央会などの支援も受けられる。様々に行われている訓練の成果を薄めないためにも、石油業界が他をリードし策定する、というのは無理な注文なのだろうか。
北海道のガソリン価格予想
3月30日(月)から4月5日(日)まで
変わらず
緊急的激変緩和補助金で価格維持か
|
03月30日付ヘッドライン
■灯油商戦「まあまあ」で推移 最終盤で異常事態に直面 |
■系列外にも製品供給を エネ庁が元売などに要請 |
■自主廃業、倒産が増加 中央会が昨年の実態を調査 |
■石油業界の収益環境は2~3年内に悪化の可能性 戦略特集 |
■好調洗車に加えタイヤにも注力 キタセキ札幌新川SS |