環境広場さっぽろでトヨタがキッチンカーFCEVを展示
半導体不足や部品の調達難が解消し我が国の新車販売台数が2022年度から3年連続で前年超えとなる中、カーボンニュートラルの取り組みが加速度を増し、CO2排出量の低減が期待される低公害次世代自動車の普及が着実に進んでいる。自動車検査登録情報協会によると、昨年度の道内低公害次世代車保有台数は前年度比10・2%増となる49万2359台と大幅に伸び、中でもプラグインハイブリッド車は13%以上の伸びとなっている。
登録車と軽自動車を合わせた新車販売台数が前年度比で令和4年度末が4%増、5年度末が3%増、6年度末が1%増と3年連続で増加する中、6年度の我が国の低公害次世代自動車数は前年度比で8・8%増となる1417万9309台。このうちハイブリッド車(プラグインハイブリッド車を含む)は、トヨタ自動車などの本格販売を受け平成11年3月末で前年度に比べ6倍以上の伸びを示し、23年3月末には140万台と100万台を突破。6年度末では8・7%、112万台増の1394万台となり、特にプラグインハイブリッド車は13・8%と大きな伸びを示している。
本道の6年度末低公害次世代自動車数のうちハイブリッド車は、乗用車47万7158台など合計47万9217台で、前年度比10・2%増。伸び率は5年度末を0・4ポイント下回ったが、全国の8・6%増に比べ1・6ポイント高い。
プラグインハイブリッド車は、乗用車9438台、特種(殊)車20台の合計9458台で、前年度比13・4%増。全国も乗用車、特種(殊)車に貨物車、乗合車、2輪車を加え28万7803台、13・8%増と本道を上回る高い伸びで推移している。
電気自動車も2桁の伸びとなった。本道は乗用車3450台など合計3560台。ハイブリッド車の1%にも満たないほど保有台数が少なく、前年度比は乗用車10・0%増などトータルで10・1%増。前年度の21・0%増より10・9ポイントダウンした。全国は12・9%増だった。
また、CNG車(圧縮天然ガス)は本道、全国ともにここしばらくは減少傾向にあり、本道は56台、32・5%減で、全国の3605台、12・1%減を大きく上回った。
一方、燃料電池自動車は本道の67台を含め全国で8672台。前年度比で本道が1・5%増、全国が7・7%増となるものの3年連続で伸び率は縮小している。
本道の合計保有台数は49万2359台となって前年度比では4万5643台、10・2%の増。伸び率は前年度を0・9ポイント下回った。全国は1417万9309台で8・8%増にとどまっている。本道では令和元年度に比べ63・5%増と確実な伸びを示している。
本道の全国に占める割合は3・47%で前年度より0・05ポイントアップしている。