
灯油の本格需要期も半ば。北海道立消費生活センターや札幌市消費者センターには、少数ながら今も苦情や相談が寄せられている。その多くはシーズン当初から15円近く値上がりしている価格を「年金暮らしには辛い」とするものなどだが、説明不足に起因すると思われる地域・業者間の価格差に対する疑念も。これまでのような変色や濁り、強引な勧誘といったものはないが、消費者との「溝」を埋める努力が改めて求められているとも言えそうだ。
灯油の本格需要期に入った昨年10月以降、これまでに寄せられた灯油に関する苦情や相談は、北海道立消費生活センターに5件、札幌市消費者センターに15件。
昨シーズンより減少しており、各販売業者の不断の努力の証左とも言えそうだが、顧客目線に立つ商売を進める上で、消費者側の要望がどの辺にあるのかを探る参考にもなることから、軽視はできない。
苦情などの多くは、シーズン当初から15円近く値上がりしている価格にかかわるもの。原油価格の高騰などによるものだとは分かっていても「高い」との思いを払拭できないようで「年金暮らしには辛い」といった切実な訴えもあった。
また、値上げを事前に知らされず、請求書を見て初めて知ったことへの不満や、請求書に単価の記載がないことへの不信感も。関連して販売者側の説明不足に起因すると思われる価格の地域・業者間格差に対する疑問も寄せられている。
これらのほか「配送時に立ち会いを求めず、留守中勝手に給油し、納品書だけ郵便受けに入れていくが、メーターに改ざんはないのか」といった疑念や「賃貸アパート4階にある90㍑タンクまで配達してくれるところがない」といった困惑、さらには「ストーブが点火せず、灯油タンクへの水混入が原因だと思い業者に点検を依頼したが、来てくれない」といった憤りもあった。
ただ、これまでたびたび寄せられていた灯油の変色や濁り、強引な勧誘などにかかわる苦情は今のところ皆無だ。
北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調
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04月30日付ヘッドライン
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