
原油価格の高騰などを背景に元売仕切り価格が1月第2週から第4週にかけ続騰、各販売業者は末端転嫁を急がされたが、道内35市の燃料油納入価格もそうした市場動向を反映して「上げ基調」で推移していることが、今月6日現在の本紙調査で明らかになった。35市平均価格は、レギュラーガソリンなどいずれも前回調査(1月16日現在)から2円を超す上昇となっている。 =金額は消費税抜き=
■ ガソリン・軽油 元売仕切り価格の値上がりを受け、道内各市場では1月第3週入り早々から末端転嫁に動き、レギュラーガソリン看板価格は札幌市場でフル146円、セルフ143円大勢にまで持ち上がった。
35市の多くは、原則として20日過ぎに納入価格を見直し、新価格を月初に遡るか、または翌月1日から適用しており、そうしたこともあって市場動向が色濃く反映されたかたちとなった。
レギュラーガソリンの35市平均価格は6日現在で134円58銭。前回調査以降、価格改定を見送っている帯広、釧路を除く33市のうち28市が最大で5円の値上げに踏み切り、2円39銭の大幅な上昇となった。
最も高かったのは、消費税込みで150円を上回る網走の141円。
軽油も同様で、28市が最大で7円の値上げに動き、35市平均は前回を2円38銭上回って119円61銭となっている。
■ 灯油・A重油 灯油は、プライスリーダーとされてきたコープさっぽろの値上げ(1月30日から3円)を待たずに仕切り上昇分を転嫁する販売業者が増えたこともあり、35市平均は上げ幅こそガソリンなど他油種に比べて小幅だったものの、前回を2円06銭上回って80円台に乗せ、81円65銭となった。
最も高かったのは、消費税込みで99円強となる根室(郊外)の92円。
A重油も灯油と同様の動きで推移しており、納入を停止している深川を除く34市平均は前回を2円26銭上回って80円17銭となっている。