灯油への苦情 今冬も
「水増し請求なのでは」
2019.2.20
 灯油の本格需要期も後半を迎えたが、北海道立消費生活センターや札幌市消費者センターには少ないながら灯油への苦情や相談が寄せられている。その多くは価格に関するもので、シーズン当初から10円ほど下がった今も「高い」というイメージは払拭されないままのよう。中には「水増し請求されているのではないか」といった疑念も持ち込まれているという。

 灯油の本格需要期に入った昨年10月以降、これまでに寄せられた灯油に関する苦情や相談は、北海道立消費生活センターに9件、札幌市消費者センターに7件の合わせて16件。昨シーズンに比べ大幅に減少しており、消費者との「行き違い」を埋める各販売業者の努力が結実しつつある、とも言えそうだが、看過できないものも少なくない。

 苦情などの多くは価格に関するもので、シーズン入り間もなく100円を超えたことから「価格はどのようにして決まるのか」といった問い合わせが相次いだが、それから10円ほど値下がりした今も「高い」というイメージは払拭されないままのよう。

 中には「あまりにも高い。水増し請求されているのではないか」といった疑念や、年金受給者などからは「支払いを考えると、満足な量が買えない」といった訴えも。また、手書きの納品書と後日届いた請求書の単価が違ったとの指摘や、給油量によって単価が違うのではないかとの「思い違い」もあった。

 これらに加え「配送時に立ち会いを求められることはないが、給油量は正しいのか」といった不信感、さらには「タンクを常に満タンにしておこうと、近くのSSに配送を依頼したが、200リットル以上でなければダメだと断られた」といった憤りなどもこれまでと同様に出てきており、解決しなければならない点はまだまだ多いようだ。


北海道のガソリン価格予想
6月16日(月)から6月22日(日)まで
価格上昇
週末、週初めに値上げ

06月10日付ヘッドライン

■実勢反映、値下げ相次ぐ ガソリンは最大13円 道内35市燃料油納入価格
■大幅な値下げも顕著に 業者間に危機感 定額補助で道内各市場
■経年劣化対策を確実に LPガス事故防止へ道が保安方針
■好調車検、さらなる増販目指す 出光リテールセルフ北19条
■コーテュング増販順調 2カ月先まで予約 地崎商事八軒SS