主要市場で「底上げ」進む
仕切り上げに即刻対応
2019.1.30

札幌市内のフル看板価格は142円大勢に
 今月第3週から第4週にかけて適用となる元売各社の仕切り価格は、原油価格の上昇などに伴い昨年10月から約3カ月ぶりとなる値上げで出そろった。それを受けて道内主要市場では第4週入り早々、一部を除き最大で11円になる末端転嫁が進展。札幌市場のレギュラーガソリン看板価格は3円程度持ち上がり、フル142円、セルフ139円大勢となった。

 札幌市場では昨年10月第2週、仕切り価格の続騰を受けて販売業者の多くが末端転嫁に動き、レギュラーガソリン看板価格はフル161円、セルフ158円大勢にまで持ち上がった。

 その後、元売仕切り価格は、原油価格の下落などを背景に下げ基調で推移。JXTGエネルギーの場合、昨年10月第3週から今年1月第3週まで累計10円50銭の下落となったが、看板価格はそれを上回って12円ほどの落ち込みとなっていた。

 今月第3週から第4週まで適用の元売各社の仕切り価格は、昭和シェル石油が全油種3円、JXTGエネルギーなども同様に2円50銭の値上げとなったが、札幌市場では多くの販売業者が未達分も考慮に入れて3円程度の末端転嫁に動き、フル142円、セルフ139円大勢となった。

 こうした動きは岩見沢や苫小牧など、さらには安値量販店対策で問題を共有する旭川や函館、釧路などでも同様。釧路では量販店の攻勢で125円程度にまで落ち込んでいたセルフ看板価格が136円程度にまで持ち上がり、また、プライベート業者のSS新設で値崩れが深刻となっていた帯広でも、セルフで134円大勢にまで10円近い底上げが進展した。

 このほか稚内や名寄などでは、フル看板価格で140円台後半を維持していたことから、今回は転嫁を見送っている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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