釣銭の手渡しも丁寧に
意外に厳しい顧客の目
2016.8.10
 デパートの洋菓子売り場で働く知人女性と久しぶりに話す機会を得た。彼女は新人の教育担当でもあるが、特に釣銭の渡し方を教えることに苦労すると嘆く。

 最近は釣銭トレイを用いる店舗も増えたが、顧客との触れ合いを重視するその菓子売り場では、直接手渡ししている
そうだ。統一的作法はないが、彼女は釣銭を受け取る顧客の手を両手で挟むようにしっかり渡したあとに、レシートを差し出しているという。

 ところが新人の中には、レシートを先に渡したあと、釣銭を客の手のひら2、3㌢上から落としたり、釣銭を乗せたレシートの端を片手で持ちながら差し出す無作法者もいると顔をしかめる。

 ある時、彼女はスーパーの店員が釣銭を渡し損ねた場面に出くわしたが、それを拾わず次の買物客に応対したというから呆れるばかりだ。自ら釣銭を拾いながら店員を睨み付けていた女性客の怒りは、察するに余りある。

 接触を嫌うのは歪んだ衛生観念からくると説く者もいる。除菌や抗菌を冠した商品があふれるご時世。皮膚の常在菌や、生活用品に付着する菌から身を遠ざける傾向が強まっているそうだ。

 介護の世界に「コンフォートタッチ」という言葉がある。身体に優しく触れることで心が開かれ、様々な改善効果が現れるという。医療用語である「手当て」も触れることが治癒に大きく働くことに由来する。SSスタッフの容姿ばかりでなく、釣銭を渡す手元を見る顧客がいることも忘れてはならない。   (德)


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