
道内の本年度上半期(4~9月)における燃料油販売は、火発需要の減退を背景に6カ月連続で前年実績を下回ったB・C重油やナフサの大きな落ち込みから再び500万klを割り込み、7油種合計で前年同期比7・2%減の488万4367klとなっていることが北海道経済産業局のまとめで明らかになった。ただ、揮発油が小幅ながら3年ぶりに前年実績を上回ったほか、灯油も4~6月の大幅な伸びに支えられて60万kl台に戻している。
道内の上半期燃料油販売は、道経産局が集計方法を変えた22年度以降、ナフサ、ジェット燃料油を含め4年連続で500万kl台を維持。26年度は消費税増税に製品価格の値上がりが重なって469万klまで落としたが、翌27年度には再び500万kl台を回復していた。
本年度はナフサ、ジェット燃料油を含めた7油種合計で488万4367kl。26年度実績こそ上回ったものの、前年度比で37万klあまり、7・2%減らして500万klを割り込んだ。
この大きな要因は、火発需要の減退を背景としてB・C重油が前年度比18%減の87万kl、前年度に実績を押し上げたナフサが24・7%減の57万klにとどまったこと。両者を合わせると37万klあまりの減となり、全体の減少分と符合する。
このほか価格の下落から需要増が期待された揮発油は、ハイブリッド車など次世代自動車の急速な普及を横目に0・5%増の115万klまで伸ばし、3年ぶりとなる前年度超え。灯油も4~6月の大幅な伸びに支えられて4・1%増の61万klとなり、これも3年ぶりで60万kl台に戻した。軽油はほぼ横ばい、A重油は微減となっている。
なお、今年9月の燃料油販売量は7油種合わせ前年同月比2・6%減の84万5488kl。ナフサ、ジェット燃料油、軽油、A重油は前年を上回ったが、暖かな日が続いたことによる灯油の落ち込みが全体の足を引っ張った。
9月末在庫は、7油種合わせ前年同月比0・8%減の85万9052klとほぼ横ばい。
北海道のガソリン価格予想
11月3日(月)から11月9日(日)まで
価格上昇
値戻しへの意欲旺盛
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10月20日付ヘッドライン
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