
道内における今年度上半期(4~9月)の燃料油販売は、ガソリンや灯油、軽油などいずれも前年実績に届かず、7油種合計では前年同期比11・2%減の482万9590klにとどまっていたことが、このほど北海道経済産業局のまとめで明らかになった。9月に発生した胆振東部地震の影響も考えられるが、ガソリンが5月から5カ月連続、B・C重油が4月から6カ月連続で前年割れとなるなど、需要減退を改めて印象付ける結果にもなっている。
道内での上半期燃料油販売は、道経産局が集計方法を変えた平成22年度以降、ナフサやジェット燃料油も含め4年連続で500万kl台を維持。消費税増税があった26年度に500万klを大きく割り込み、それからは500万klを境として一進一退を繰り返している。
本年度上半期は、ナフサやジェット燃料油を含めた7油種合計で前年同期比60万kl余り、11・2%減の482万9590kl。26年度実績こそ上回ったものの、再び500万klを割り込んだ。
油種別でも低調ぶりは顕著で、ガソリンなど7油種いずれも前年実績に届かなかった。
とりわけB・C重油は火発需要の減退から6カ月連続で前年実績に届かず、前年同期比38・2%減の62万573kl。これが500万kl割れの大きな要因にもなったが、期待が大きかったガソリンも雨にたたられたゴールデンウィークの伸び悩み以降、5カ月連続で前年を割り込み、過去10年で最も少ない109万8441klにとどまった。
さらに7、8月を除いて10%強の落ち込みが続いた灯油や、4、8月を除き前年割れを繰り返した軽油もガソリンと似たような状況だが、軽油は例年と比べ減少幅が極めて小さく、A重油も「微減」といった範疇で推移した。
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一方、今年9月の道内における燃料油販売は、胆振東部地震の影響もあるのか7油種合わせて前年同月比7・9%減の84万961kl。油種別でもA重油は前年を上回ったが、残る6油種はいずれも前年を下回った。
9月末在庫は、7油種合わせて14・8%増の98万7249kl。このうち灯油は5・1%増の57万6374klだった。