今シーズン最初の定期配送はほぼ終了したが
本格的な灯油の需要期に入って、ほぼ1カ月が経過した。販売業者の多くは1回目の定期配送を終えたところだが、寒気が入らず「鈍いスタート」となっているよう。また、末端配達価格も、コープさっぽろの値上げもあり100円台に突入した。ある販売業者は「価格の影響についてはまだ何とも言えない」とするが、金額・数量指定の注文増で配送コストが膨らんだ5年前を彷彿とさせる状況。楽観を悲観がやや上回る灯油商戦入りだ。
一昨年ほどではないにしても、10月中旬に真冬並みの寒波が襲来、初雪も例年より幾分早く、そこそこの滑り出しとなった昨年の灯油商戦。それに引き換え10月後半になっても寒気が入らず暖かな日ばかり、ある販売業者に言わせれば「鈍いスタート」となっているのが今年の灯油商戦だ。
多くの販売業者は1回目の定期配送を終えたところだが、販量は「例年の3分の2程度」といった具合。燃料油の安定供給が試された北海道胆振東部地震やそれに伴う大規模停電が、今となって需要の下押し要因になっているという皮肉な現象も出てきている。
また、コープさっぽろが今月15日給油分から5円の値上げに踏み切ったことなどで、札幌でも100円台に乗った配達価格の「高値感」が、需要にどう作用するのかも気になるところ。販売業者からは「価格の影響についてはまだ何とも言えない」 「影響は出てくるだろうが、実感するような販売状況にない」との声も聞かれるが、金額・数量指定の注文増で配送コストが膨らみ、さらに料金の回収も夏場にまでずれ込んだという5年前を彷彿とさせる。
それらに加え、ローリードライバーの不足や高齢化、安値量販店の攻勢など「これまでには顕在化しなかった問題」も浮上してきている。
楽観より悲観がやや上回る灯油商戦入り、と言えそうな現況だ。
北海道のガソリン価格予想
4月28日(月)から5月4日(日)まで
価格下降
値戻し後の下げ基調
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04月30日付ヘッドライン
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■石油販売業者に「配慮」様々 官公需基本方針閣議決定 |
■価格高騰、車離れで油販苦戦 アプリ会員増加に注力 前側石油東北通SS |
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