「質×量」で終始苦戦
減販覚悟で採算販売も
2017.4.20

灯油商戦も最終盤、荷積みのローリーもまばらに
 記録的な寒波の襲来、平年より早い降雪で順調なスタートを切った今冬灯油商戦。期待は大きく膨らんだが、シーズン前半は元売仕切り価格の上昇に末端転嫁が追いつかず、旺盛な需要と裏腹に収益が悪化、そこそこ口銭が取れるようになった後半は暖冬もようで販売数量が振るわずと、商戦を総括すれば、3年続きの「売り負け」といったところ。販売業者から「何とか夏商戦の不振だけは挽回できた」といった声が聞かれるのが、せめてもの救いだ。

 道内の石油販売業者にとって「命綱」である灯油。多くが冬商戦に社運をかける。

 今冬灯油商戦は、いきなりの記録的寒波や例年より早い降雪で順調なスタートを切ったが、旺盛な需要とは裏腹、収益の悪化に苦しめられた。

 OPECの減産合意などを背景とした原油価格の高騰で、元売仕切り価格は11月下旬から大幅に上昇したが、これに末端転嫁が追いつかず、口銭は5、6円と例年の3分の1程度に。忙しいばかりで「儲からない」状況がしばらく続いた。

 プライスリーダーであるコープさっぽろが12月19日給油分から6円、1月9日給油分から同じく6円の値上げに踏み切ったことで、やっと収益面に光が差したが、年明け以降は暖冬もようで販売数量が振るわず、シーズン前半と「質×量」といった面ではあまり変わらない状況が現出。販売業者の焦燥感をあおった。

 ある販売業者は「コープさっぽろの価格動向にかかわらず、減販も覚悟で採算販売に徹したことから、それほど悪くはなかった」と話すが、こうした例は稀有。販売業者の多くは「収益の極端な悪化と販売数量の落ち込みというダブルパンチに苦しめられた」と表情に苦渋をにじませる。

 そうした意味で、ほぼ終わりを迎えた今冬灯油商戦を総括すれば、3年続きの「売り負け」といったところに落ち着きそうだ。

 ただ、販売業者の中からは「悪いながら、何とか夏商戦の不振だけは挽回できた」とする声も聞かれ、これがせめてもの救いになっている。


北海道のガソリン価格予想
2月16日(月)から2月22日(日)まで
価格上昇
元売仕切り価格が上昇

02月20日付ヘッドライン

■些細な「行き違い」が主 消費者センターへの灯油めぐる苦情等
■得意先に「幸運」届ける 稚内で灯油まつり公開抽選会
■「健全経営」など重点に 北見石協が通常総会で事業計画など決める
■洋上風力関連産業創出へ1500万円 北海道の新年度予算案
■油外拡販へ積極的取り組み ナラサキ石油発寒SS